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『神の道化師、フランチェスコ デジタル・リマスター版』に投稿された感想・評価

アー君

アー君の感想・評価

3.5
複数のエピソードで分かれた聖フランチェスコの半自伝的な物語であるが、脚本の共作としてフェデリコ・フェリーニが携わっていたので、もう少しトリッキーな映像世界を予想していたが、イニシアティブは監督であるロベルト・ロッセリーニが舵をとっていたのか、かなり生真面目に撮っている印象であった。(当時は人気女優との不倫騒動もあったので、名誉挽回も理由としてあるかもしれないが。)

イタリアの国教は半数以上がキリスト教であり、カトリック系の生々しい影響がかなり強いことが映画から読み取ることができた。

暴君ニコライオと弟子とのシーンで、まさかの「人間縄跳び」を実演したのは大変可笑しかったが、さらにニコライオ一人だけあんなに重い鎧を付けていたが、誇張しているにしてもあれでは逆に身動きがとれなくなり戦えないとは思うが。

ロッセリーニはこの映画において、主人公が神がかりで「十戒」のような現実的にあり得ない描き方はしていない。地味に信仰心を持った聖人フランチェスコと修道士である弟子たちの、教義に従いながらも人間味のあるエピソードを中心に描いていた。そして彼らの行動は純粋であるが故に側からみれば道化と云われるように滑稽そのものである。しかし道半ば偶然に出会ったハンセン病患者を抱きしめる場面はあったが、それは慈悲による抱擁ではなく、そこで生まれて初めてフランチェスコは本物の神と出逢うことができたのではないだろうか。

上映終了後に帰り道による交差点で「世と世の欲は、過ぎ去る」と看板に大きい文字で書かれた聖書の言葉を引用した街宣活動を偶然目にしたが、これは物質的な欲望などは、神から与えられたのではなく、いずれは消えてしまうという教えである。一時的に執着するのではなく、神の愛に従えば永遠の命を得られるというメッセージである。物や名声に惑わされることなく、本当に大切なものを見つけることができれば幸せである。

唯物的な科学や哲学が進歩していけば、対立しているシャーマニズムのような霊的な神秘思想は、やがて淘汰されるのではないかと思うことがあったが、現在でもそのような兆候は現れる気配はなく、時代の流れに順応しながらも折り合いをつけて、お互いが溶け合うように残っていくだろう。

[シネマカリテ 12:45〜]
RIO

RIOの感想・評価

4.8
愛する喜びを見つけよ
大粒の雨に打たれながら川を走って渡る
高貴でも美しくもない厳しい道のりを裸足で走る修道士

若い弟子たちは自分の成長 悟りが気になる所 指導者フランチェスコは日々の姿にあると説く
手作りの狭い小屋* 修道院*に10人くらいの修道士たちが毎日祈りを捧げていた 何かあると直ぐに皆で歌うの良かった

シスター・キアラが訪れる歓迎に山ほど摘んだ野に咲く花を花びらにして1面に敷き詰める
花のついた枝ごと持った修道士がシスターたちを挟んで歩くシンメトリーも美しい

貧しい人に自分の僧衣を渡してしまうジネプロはやっと布教の許しを得た
話なんて全然聞いてくれなさそうな鼻血でコップをいっぱいにするぞと息巻く荒くれ者だらけの中に飛び込んで気の毒な程おもちゃにされた

荒くれ者のボス暴君ニコライオの視線はそのまま自分にスライドしてくる
殴られなすがままのジネプロに聖フランチェスコの精神というか祈りが見えました
自分は罪深き者だという他は何も言わないフランチェスコの説いていた姿そのままがあった 感動した

泉 滝や石の橋 素晴らしい表現
全く神様を信じないロッセリーニ監督 信じる人を見つめていると言っている
それが自然と心で観る事に繋がっていたように思います

フランチェスコ会の修道士ナザリオ・ジェラルディが自分の僧衣でフランチェスコを演じているのも影響力があった

侮辱と試練に耐えることに完全な歓喜を見出だす 赤ちゃんみたいに神様を慕い 進む方向へ歩み出す空は晴れている
あらたに旅を続けるフランチェスコと修道士たちが美しい


1月は体調悪くて行けなかったのでC.T.ドライヤー 諦めていたら下高井戸シネマがやってくれた✨
ロッセリーニとドライヤーの連続で大丈夫かなと思ってたけど監督の違いもモロに感じれた
やっぱり電車乗り過ごしましたけど帰れた 行って良かった
【歓び】2023年101本目

「無防備都市」のロベルト・ロッセリーニ監督作。

フランチェスコと、彼について行く修道士達。この作品は、いくつかのエピソードからなる章立て形式。しかし、その物語には繋がりがない。さらに、初めに字幕で話の筋が語られしまうというネタバレ構成なのだ。

様々な悲しいこと、苦しいことも、彼らは全て"歓び"と捉えます。
自分が損しても誰かの役に立ったのであればそれで良いのだと。

「私は今からここに横たわる。私の口を片足で押さえつけ、私を罵倒するのだ」
たしかこんな感じでフランチェスコは自分の行いを悔い改めようと仲間の修道士達に頼んでいたような気がする。
我々には理解し得ない領域だ。

ロッセリーニはフランチェスコをタイトルにしつつも、フランチェスコ自身を主人公に置かない。
本作に登場するキャストは、ほとんどが演技経験のない素人や本物の修道士だ。
そんな彼らの歓びの表現が実にリアルに、神々しく映し出される。

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