異次元科学者である父の失踪を解明しようと研究に打ち込む息子が謎の装置を起動すると……？
一方その頃。
トリップ大好きな明るいギター・フリ、優しい鼻ピアスのベース・ソフィ、強気なリーダーのドラムス・サラと、彼女と愛し合うボーカル・エレの仲良し四人組バンド「プッシー・ケーキ」は、マネージャーの決めた次のライブ会場へと向かっていたが……。
ハイテンションなアルゼンチンSF？ホラー。
細かなディテールに説明がなされず、良くも悪くも予測のできない展開の意味不明さに飲まれる(一応想像できるかな？くらいのパーツはあるが)。
映画の、そして多分楽しみ方のメインとなるのは“異変”の原因や理由や顛末よりも、女性キャスト全員の体当たりなパワフルグチャドロホラー演技！
最悪と混乱の折り重なる状況の中で、ゴアあり吐瀉あり流血ありの汚めショック描写をこれでもかと見せつけるハイテンションな全力っぷりが気持ち良いほどでもはや感服(笑)。
全員レディ・ガガみたいな愛嬌あるメンバーらが全編バンドの華やかでちょっとおバカっぽいステージ衣装のままでてんやわんやしていくのもヴィジュアル的に何だか面白い。
過去のせいで心に傷を負ったと見られるエレのトラウマや、女性同士の愛情にも悪趣味やポリコレ説教的な方へ持っていかないテイストは(人によっては「その設定わざわざ要る？」とはなりそうだが)個人的には好み。
低予算・B級汚めホラー・ガールズ群像劇との事で『スパイクガールズ』をちょっと思い出したが、女性チームが純粋に仲良しで変なギスりがない分、安心感があり、メンバーと頼りないマネージャーへの愛着と、ハラハラも増。
クレジットに『アリータバトルエンジェル』ってあったけど、えっどこで出てきた！？見逃したわ(笑)
