烏丸メヰさんの映画レビュー・感想・評価

烏丸メヰ

烏丸メヰ

映画(413)
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アニメ(0)

ドーム/寄宿舎(2006年製作の映画)

3.8

親の意向で、行きたくもない全寮制学校へ編入させられた少年チャトリー。
怪談の伝わる校舎、女教師の厳しさ、生徒らから受けるからかいに孤独と憤りを募らせる中、一人の少年と親しくなる。


タイのむせかえる
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

2.4

女子大生エミリーは、しっかり者のマディソン、おおらかな柔術使いゼニーら親友に恵まれながらも、もっと華やかで特別なポジションに憧れていた。
寮の会長選挙の人気取りの為、怪しいエキゾチックアニマル業者の元
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.3

ゴジラとコングが人類に力を見せつけた香港決戦から数年。
ゴジラの行動と、コングの生きる地の異変に、研究機関「モナーク」は新たな調査を開始する。

モンスターバースの怪獣(=単なる怪物ではなく、生物感の
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うらぼんえ(2023年製作の映画)

3.0

絵画講師の男性は
“あの世の魂の幸せの為、死後婚の絵を掲げる”
という風習を知る。彼は、過去に会えなくなってしまった息子の幸せを願い、筆をとったーー。

約30分のショート。
日常会話と日常風景の中で
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煩頭(2010年製作の映画)

2.9

たった5分のショート。
町を浮遊する不思議な玉はどこへ行くのか……

色彩を落とした画面で進んでいくシュールな絵は珍妙にして滑稽でありつつ、得体の知れない趣のようなものを感じた。

球体は“その場所”
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

新宿駅の掲示板、“XYZ”で始まるメッセージ。
それはこの街の裏側を生きる男への「仕事」の依頼。

お友達からのオススメで鑑賞。
原作未読・アニメ版も知らずに観たが、新宿の猥雑なバイタリティ溢れる雰囲
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.5

お気に入り作品記録。
新作にそなえて再鑑賞(『キング・オブ・モンスターズ』が好きだった為、当時異なる上映形態にて字幕・吹替とも鑑賞)。

“怪獣”の脅威への対策・解明として人類が存亡をかけた計画。
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.8

原作文学の筋は知っていて、アニメーション映画未鑑賞。
“ディズニーアレンジアニメーション童話の実写バージョン”は『シンデレラ』と『リトルマーメイド』を観たことがあるのだが、実写としてディズニーファンタ
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聖夜の惨劇 ニッセやりすぎる(2023年製作の映画)

3.2

アメリカからノルウェーに引っ越してきた都会人一家。
少年ルーカスは、この地に「納屋に住む妖精」がいるという伝説を耳にする。


レプラコーンやピクシー等で知られるような、
“もてなし、礼を忘れずいれば
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陰陽師0(2024年製作の映画)

2.9

平安京。
陰陽師を目指す候補生らの中に“狐の子”と噂される若者がいた。
人付き合いにも出世にも興味のない彼は、音楽を愛する貴族・源博雅と出会いその真っ直ぐさに刺激を受けながら、やがてある事件に巻き込ま
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ドント・ヘルプ(2017年製作の映画)

2.9

ある夜、議員の金目当てに強盗を企てる三人の女性達。
年長のカミラは、議員夫妻が地下に娘を監禁しているのを見つけ……。

非常にミニマムであり、時系列が入り乱れながらも分かりやすいスリラー。
(めちゃく
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

『ゴーストバスターズ』シリーズとその後日談となる『ゴーストバスターズ アフターライフ』を継ぐ更なる続編。
とあるシーンの台詞含め、大人には字幕オススメ。
(個人的に日本で一番ゴーストバスターズと完璧な
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ザ・タワー(2022年製作の映画)

1.3

一棟のマンションが突如、外へ出たものは消えてしまう謎の闇に覆われた。
ネットも電波も無い極限状態の中で、当たり前に老人は弱者となり子供達は略奪を常とし、冷蔵庫の中身は財産となり、ペットは食糧となる。
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

現代日本に現れた巨大生物。
その脅威は爆発を発端に海辺から川を遡上し、人々の生活圏、そして政治の中枢に迫る。

公開当時初日レイトショーと翌々日くらいのレイトショーで二回鑑賞。
今回が、配信で三回目。
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

5.0

お気に入り作品記録。

ボロアパート暮らしの三人兄妹と母エリーの元に、叔母のベスがやって来る。
家族を襲う地震、そして……
“今夜、全員が死ぬ”

個人的に、近年のオカルトスプラッタ最高傑作(メッセー
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クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国(2009年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

環境保護団体が市政に食い込む春日部。そんな中、しんちゃんが手に入れた謎の飲み物を飲んだ両親に異変が……。

環境問題をライトに切り込みつつ、それでも悪役の動機を“下らなさ”に抑えた所に好き嫌いが別れそ
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.2

※強い光の点滅を含む作品です※

妻とともに南国へバカンスに訪れた作家のジェームズ。リゾートホテルで、著書のファンだという夫婦と知り合う。
そこで知るこの島の法律と“システム”ーー。

巻き込まれてい
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.0

一枚の写真と“告白”。
それは、やがて「666」の子・ダミアンに至る真実。
強い光とは、強い闇があればこそ望まれ見出だされるものなのかーー


ホラーとして受動的で静謐だった初代とは正反対に、かなり能
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オーメン(1976年製作の映画)

2.6

死産だった我が子と引き換えに、同じ時間に生まれた赤ん坊を養子に迎えたロバート。
その時刻、6月6日、6時。

『ザ・ファースト』に備えて再鑑賞(おそらく約20年ぶり位)。
若い頃観て全く怖くなく、シリ
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FPS(2023年製作の映画)

2.8

東京の好条件・格安物件を内見する若い女性。
違和感を覚え、室内を見回すーー


ゲーム区分に使われる言葉としての“POV(point of view ある視点構図)”と“FPS(First perso
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スプートニク(2020年製作の映画)

2.9

80年代ソビエト。国の威信をかけた宇宙開発から帰還した乗組員は国家の英雄として、政府の施設で静養している。
その経過観察に招かれた女医が見たものは……!

アクションなし・バトルなしの落ち着いたSFス
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7500(2013年製作の映画)

1.0

『呪怨』の清水崇監督作品。
それぞれに悩みや思いを抱える客や乗務員が乗り合わせる飛行機。不可解な突然の震動をきっかけに、機内に異変が起こっていく…

パキパキ音や映像の乱れといった怪奇演出には清水風味
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水戸黄門漫遊記 怪力類人猿(1956年製作の映画)

3.0

黄門一行と将軍綱吉の旅と同じ頃、南蛮渡来の「ゴリラ」なる獣を笛で操る女らの陰謀が始まる……。

おふざけ0どころか、陰謀・勧善懲悪・お家関連の事件、といった時代劇の文脈を守り、コメディシーンすら「にせ
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バンブルビー(2018年製作の映画)

4.2

かつて遠い宇宙の戦火の中、勇敢さゆえに機能を奪われ傷ついた機械生命体がいた。
時は流れ1980年代末のアメリカ。一緒に機械いじりをしていた大好きな父の死後、寂しさを募らせていた少女はある日ガラクタ置き
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シークレット・キングダム ピーターの奇妙な冒険(2023年製作の映画)

3.4

かつて王の死により地上と分断され、魔物に支配された地下の世界。
病的に「ある物」を恐れる弱虫だが妹思いの少年ピーターは、空想好きな妹ヴェリティとともに地下世界に迷い込む。
地下の住人・センザンコウ達は
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ザ・ファーム 恐怖の食物連鎖(2018年製作の映画)

2.7

ジャケットを見て観ようと思った人の思った通りの事が起きるスプラッタスリラー。
ジャケットによると
“全ての命を差別しない(ので家畜なんてNO!)”
という思想に対して
“全ての命を差別しない(ので人間
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サイバー・ゴースト・セキュリティ(2018年製作の映画)

4.5

有史以来戦ってきた悪魔と魔術師。
イマドキの悪魔は、ネットワークを我が物としスマホから人間を狙っているという……
相棒とともに汚水処理の仕事をこなす冴えない男ハワード。
相棒がARの幽霊ゲームアプリを
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ストレンジ・ネイチャー(2018年製作の映画)

2.9

田舎の実家に息子を連れて帰省したキム。そこでは奇形のカエルが大量発生していたり、行方不明事件まで起きていた。
奇形生物の多さに環境問題を重く見たキムは行動を起こすが、自治体や住民のしがらみが立ちはだか
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バトル・オブ・ザ・キラーズ(2023年製作の映画)

2.7

欲望のままに殺し・強盗を重ねる純愛カップルのジョニーとクライド。
二人はカジノの大金に目をつけ、仲間を集めて強襲計画を立てる。
そのカジノは極悪非道な女オーナーと、××に守られていた……。

500倍
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.0

息子とふざけていた拍子に腰を痛めてしまった一家の父・ひろし。
怪しげなエステで治療を受けた彼は、記憶そのままに“ロボット”となって帰宅する!?

主人公「しんちゃん」より、父であるひろしが中心となるS
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変な家(2024年製作の映画)

3.1

格安売家の“奇妙な間取り”の存在を知った配信者は、放送を盛り上げるためにその家に深入りし、建築士とともに間取り図を考察していくが……

分りやすく、作り込みの複雑でない、怖がらせるべくして怖がらせてく
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フォービア2/5つの恐怖(2009年製作の映画)

3.6

タイのオムニバスホラー、シリーズ第二集。

山の寺院に預けられた少年僧が、施餓鬼のあった地で遭遇する恐怖と“罪”
「見習い僧侶」。
事故で入院した青年の隣のベッドには脳死の老人がいた……
「共同病室」
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

戦災に傷つき、親族や学校といった環境に馴染めぬ少年。
庭の禁足地の秘密、そこへ誘う一羽の“アオサギ”……

始めに書いてしまうと、私はアニメ(アニメーション技法としてではなく俗語的に「アニメアイコン」
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

我々は蜂蜜を採取し、歌とともに生きる善良なコミュニティですが、世間からは誤解されています。このたび修復されたコミュニティの保管映像をお見せしましょう……。
コミュニティから子豚を逃がし、お仕置きを嫌が
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魔女の密約(2015年製作の映画)

3.6

魔女と魔術結社のいわくつきの桜の伝説が残る町。
父の病気に悲しむ少女フェイスは、ある時部活顧問のミステリアスな女コーチから声をかけられる……。

アイルランドのホラー映画。
結論から言うと、個人的には
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ホーンテッド・サイト(2016年製作の映画)

2.8

不動産関連の記者をしているジュリア。
ある日、仲良しの姉夫婦とその息子である甥のチャーリーの住む家で事件が起き……

数年前の「未体験ゾーン」紹介作品。
オチを思い出せなかったため再鑑賞。

説明台詞
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