銀の森

ありがとう、ごめんねの銀の森のレビュー・感想・評価

ありがとう、ごめんね(2023年製作の映画)
3.8
家族内のさりげない会話や、悲しい場面でも悲しい会話だけではないし日常は続いていくということをめっちゃうまく表現している映画だった。紹介になぜかコメディとあるが、ヒューマンドラマだと思う。

連絡を取り合っていなかった姉妹が、サラの夫の死をきっかけに再会し一緒に住む。両親の離婚によって離れ離れになった過去、自分と母ではなく父について行った姉リンダに対し寂しさや恨みがあったサラ。両親の離婚は子供を無理やり大人にさせる。その時感じたこと、ぶつけたかったことを飲み込まざるを得ない状況は大人になっても引きずる。宛先のないどうしようもなさは、一緒に過ごすことでしか取り戻せない。
心理士の義母のキャラクターがまた人間らしくてツボだった。エリオットもかわいい。
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