このレビューはネタバレを含みます
気になる点は沢山あったが、全体としてはちゃんと面白い良いコナン映画だった。
ストーリー展開はダヴィンチコードやミッションインポッシブルなどのハリウッドのミステリーやアクション映画を意識したのかなという作り。
場面転換が多く、あちこち振り回されてる感覚はそれらの映画に近く楽しかった。
映画よりむしろ原作に近い謎解き構成。
無駄なカメオのせいで登場人物が多く、よく脚本をまとめたなという気持ちとYAIBA組は無理に出さなくていいよという気持ちどちらも湧いた。
本来なら1番の盛り上がりどころで使って欲しいメインテーマをYAIBA組の登場シーンで使うのはかなり疑問に感じた。しかもしっかり殺陣をする訳でもなく尻すぼみで終わる。
それなら平次がセスナから落下しキッドが救出するシーンで使った方が100倍盛り上がるだろう。
観客は序盤で屏風についた鍔の跡も見ているし、映画のタイトルから五稜郭や100万ドルの夜景で知られる函館山が舞台である事を知っているので、作中人物が必死に謎を解いて五稜郭や函館山に辿り着いても全く感慨が湧かない作りになっている事も問題だなと感じた。
告白のシーンからaikoの曲と共に流れるエンドロールは悪くなかったが、スタングレネードで聞こえていなかったという仕掛けはコテコテ過ぎるしもう少し現実味のある方法に出来たのではないか。
ポストクレジット
怪盗コルボーが盗一であるとほぼ確定した点は大きい。パンドラを探し求める快斗の行動が茶番になる気もしてしまうが。
あっても祖先が同じ程度かなと考えていたので、優作と盗一が双子である事実はかなり驚かされた。
全体通してかなり楽しめたし笑えるシーンや盛り上がるシーンも多々あったが、近年のコナン映画と比べると完成度はやや低めか。