誰かの熱狂的オタクをした経験のある人にとっては、身につまされる話だと思う。
「影響力のある人」が作り出す「イメージ」を信仰して、自身の生きる糧とする。
「彼らだって普通の人間。」
そう分かってはいても神の如く崇め深みにはまっていく。
イメージが崩れた瞬間、裏切られたと腹を立て、時には罵倒する。
そしてまた別の推しを信仰する。
オタクっていうのはそういう勝手な生き物である。
でも、まあ、それでいいんだと思う。
私たちの人生と推しの人生は別物だから。
それを忘れてはいけない。
(勿論、誹謗中傷のような一線を越えた行動は問題です。)
一応言っておくが、今回取り上げられた事件は卑劣極まりないので、ボロクソに叩かれて然るべきである。
当時から韓国オタクだった自分はこの事件の時のこと強烈に覚えている。人気だった芸能人達が芋づる式に捕まっていった衝撃は、絶対に忘れられない。
そして今まさに、この事件についての新たな証言が出て韓国では久しぶりにざわついている。今振り返っても、とんでもなく闇の深い事件だったように思う。
オタクなんてのは、このドキュメンタリーの登場人物のように、勝手に別の推しを見つければ良いだけだけど、この事件の被害者の心を思うと痛ましくて仕方がない。
これ以上傷つく人がいないことを願うばかりである。