資本主義が産んでしまった天才。
今の世の中に生まれてはいけなかった人達の1人。辛かったよねって抱きしめたくなる。
芸術全般ってめちゃくちゃお金の匂いしかせんし、実際にそうやねんけど、作ってる本人達はただただ好きで、感じてるものを言葉じゃない方法で伝えてるだけなんよね。ただそこにパトロンとかが付いて、お金がまわりだす。
ジョンはもともと歪曲してたけど、それをもっと捻じ曲げて戻せないようにしたメディアであったり、ブランドのディレクターとか、そういう人達ってどう思ってるんやろ。自己責任やろって思ってるんかな。このドキュメンタリーからはなんかあんまり責任感を感じなかったなぁ、、。俺だからアーティストの取り巻きの人間大っ嫌いなんよなー。金のなる木に群がってるだけというか。なんか一緒に作ってる感出してくるけど、「いや、アーティストおらんかったらお前結局何もできへんねやろ」ってなるし、まぁ個人的な経験談からバイアスかかりまくってるから全員がそうでは無いと思うけど、、、
お金を作ってくれるから信頼してるのか、才能があるから信頼してるのか。それとも両方なのか。けど、そこにこの人を雇ってるっていう責任感は感じられなかったなぁ。
俺は基本的に人類みな芸術家やと思ってるから、あんまり枠組み作るの嫌派。
なんか幼少期の話が辛すぎて、久しぶりにポロポロしたわ。復讐に無意識に駆られてるっていう言葉が刺さる。愛しかないと思う。けどパートナーが近くにいなかったら確実に死んでた。
俺はジョンが全てにおいて悪やとは全く思わない。利用した社会にも大きな罪はあるし、この人の純粋さを利用したところが1番汚い。最後らへんのシーンとか、久しぶりのショーでおどおどしてるとことか、きっとこの人心根の優しい人なんやと思う。ただ、色んなキャラの自分との付き合い方を知らないだけでどのキャラも優しいんよって支えたくなる。きっと成功したっていうのは人に喜んでもらえたっていうより、自分の思ってた美を表現できたっていう感覚なんかな。
一回会って対峙してみたいな〜こんな人。空気を感じたい。歪んでて、自分の都合のいいように言っちゃうこととかあるかもしれんけど、心根の良いかわいい変わった無邪気なおじちゃんなだけ。
最高な1001本目でした。