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ガメラ 大怪獣空中決戦のkaz666のレビュー・感想・評価

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)
3.3
特撮作品としては、平成ガメラ三部作の評価が映画ファンの間で高いとは知っていたが、なかなかタイミングが合わず見れていなかったが、ちょうどアンチヒーロー的な作品が個人的なブームだったので見てみた。
世間的な評価ほどの感銘は受けなかったが、脚本的な部分はだいぶシュールで良かった。メインのガメラが後半にしか出てこない部分と、会話の要所要所が哲学的な要素を盛り込んでいる。
怪獣と人間がシンクロする部分なんてのは、この時代にはあまりにも新しすぎて受け入れられなかったやろうなと思う。脚本製作側に、パトレイバーを手掛けたコンビがスタッフで加わっているのもあり、なるほどこれは偏屈な大人好みの作品であると認識。
内容的には満足したのであるが、ギャオスの造形がこの時代を加味してもチープ過ぎたのと、ガメラとギャオスの空中を飛翔するシーンがあまりにもジオラマすぎて、世界観に浸れなかった。それを時代的な部分を言い訳にするのはどうだろうと思うので、日本の技術面での限界を感じることは否めなかった。
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