領主・里見義実の城が、悪の化身・蟇田一族の玉梓と息子・素藤が率いる悪の軍団に蹂躙され里見家は全滅する。ただ一人生き延びたのは、義実の娘・静姫。追っ手から逃れた静姫は、武蔵国へ向かう途中で粗暴な若者・親兵衛に襲われかかるが、山伏の集団に救われた。そのリーダーは犬山道節。道節の語る里見家と蟇田家の因縁を聞いた静姫は、里見家の伝説・伏姫の遺した剣士を集め玉梓の操る妖魔と戦う決意をするが…
「里見八犬伝」
角川映画の代表作である伝奇アクション。
静姫・薬師丸ひろ子の堂々とした演技、真田広之・志保美悦子・大葉健二・千葉真一らJAC勢のアクション、萩原流行・京本政樹・岡田奈々らの美形担当ぶり、80年代らしいケレン味溢れるビジュアルとサウンド……そして、夏木マリの怪演。トンデモ映画ですけど、見どころが多くてスケール感はありますね。薬師丸ひろ子、過酷な撮影スケジュールを耐え、露出は少ないながらもラブシーンもこなしたりで良く頑張りました。スターウォーズやレイダースなど、ハリウッドを意識したツクリは評価するけど、やはり70年代から特撮は進歩してない印象が…
