上海十月

わが道の上海十月のレビュー・感想・評価

わが道(1974年製作の映画)
3.5
前半☆2つだが、後半の裁判シーンが結構畳み掛けるので見入ってしまう。確かに貧困により売春に走る家族姉妹がるとは思うが、なんか東北の人は、みんなこうなのかと言わんばかりでかなり差別チック。そういうシーンがあってもいいが結構前半の大半をそんな話につぎ込んでいる。本当は、出稼ぎ労働者の不当な扱い、警察、区役所等のいい加減な対応と処置による身元不明になる悲劇だったのでは、そのせいか後半の裁判シーンのみ見ごたえがある。前半と後半とのギャップを際立たせたかったのだろうか。もしそうなら失敗だったと思いますね。当時出稼ぎ労働者が120万人。今は、もっと疲弊し、出稼ぎといえば中国か、東南アジア、ブラジルになってしまった。隔世の感があり、逆に諸外国から出稼ぎに来ている人は、この作品のような目に遭っているかもしれない。
上海十月

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