今から57年前の昭和41年(1966)に起きた事件を描いた作品。
青森から東京に出稼ぎに行った男(殿山泰司)が街で行き倒れ、身分を証明する物を持っていたにも関わらず身元不明者として扱われ解剖実験材…
このレビューはネタバレを含みます
身元がわかるはずなのに行旅死亡人とされた出稼ぎ労働者が大学で使う解剖用の死体にされた事件が題材。
製作委員会には近代映画協会、川村セノさんを守る会、青法協弁護士学者合同部会の名前が並んでいる。
土台…
【1974年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
青森出身の出稼ぎ労働者、川村由松が行き倒れ、身元不明人として勝手に医大の解剖実験材料として扱われたという衝撃の事件の裁判記録『ある告発――出稼ぎ裁…
新藤兼人だなあ!とことん弱者に寄り添う視点ととことん権力者側の怠慢を糾弾する姿勢。出稼ぎ行方不明者となった夫が知らない間に身元不明者として処理され医大の解剖実験材料にされていた実話の映画化。雪深い寒…
>>続きを読む前半☆2つだが、後半の裁判シーンが結構畳み掛けるので見入ってしまう。確かに貧困により売春に走る家族姉妹がるとは思うが、なんか東北の人は、みんなこうなのかと言わんばかりでかなり差別チック。そういうシー…
>>続きを読む昭和40年前半、東北の出稼ぎ労働者の背景にある貧困、家族・教育の問題などを前半で描き、後半では裁判を通して一人の出稼ぎ労働者の死、命の重さと真相を明らかにしたい妻の執念を描いている。
全編を通して妻…