Scratchy

警部のScratchyのレビュー・感想・評価

警部(1978年製作の映画)
4.0
金勘定とトランプ占いの洒落たスプリットにテンポのいい偽装工作、弦管交互に響くパリの夜のフィリップサルドでさんざ盛り上げたあと安っぽい登場のベルモンド。存在がカートゥーン。車で家ん中突っ込んだり裸で電話ボックスに置き去りにしたり爆破に次ぐ爆破は愉快犯のそれ。サウナで蒸した死体はエレベーターでお届け。バカモン怒鳴る中条静夫もいないから野放しベルモンド。一人カジノで遊んだ帰りに車の故障の手助けしたベルモンド拾ってワンナイト、9時からは執筆に当てるから帰ってちょーだいと小説家マリーラフォレもわがまま娘に対抗しちゃう。ベルモントたちがバカやってる一方で汚職刑事たちは地味な聞き込みに張り込みハードボイルド恋しくなる。横転して橋の下とどめは列車サイコー。最後だけやたらフランス映画っぽさ出してくる。娘の最後の深紅の帽子とマフラーかわいい。
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