けーはち

警部のけーはちのレビュー・感想・評価

警部(1978年製作の映画)
3.4
特捜刑事としてパリ本部からマルセイユにやってきて汚職警官、麻薬組織、闇カジノをメチャクチャに倒すJ. P. ベルモンド主演のお気楽無責任アクション・コメディ、原題はFLIC OU VOYOU(警官かチンピラ)。何かと言えばすぐコルト・パイソン357マグナムを振り回して横暴、ゴーグルかけてマフラーなびかせスーパーセブンを乗り回し、関係者遺族の家に車でダイナミック突入して聞き込み、カジノオーナーを裸に剥いて電話ボックスに放置した挙句カジノを爆破、売春斡旋バーはガソリン撒いて放火、悪徳警官はサウナで熱殺、麻薬組織のボスは濡れ衣で別件逮捕。そのうち娘も登場するが、事件に巻き込んでもお構いなし。そこまでやって委員会。全編バカだが、中でも自動車教習所の路上教習の車に乗り込んで教官に運転マナーを説教されながらカーチェイスで爆走するくだりがお気に入り。テーマ曲も優雅なワルツだが1フレーズでオクターブを縦横無尽に走る躍動感あふれる美メロがすばらしい。