“見えない。見えている。”
徐々に目が見えなくなる病気を抱えたフリアは、同じ病気で失明し自殺を計ったという姉サラの死因を探ると、ある謎の男にたどり着く。その間にも彼女の視力はどんどん低下し、ついに失明。自分が探している男が誰なのか分からなくなり…。
スペイン産失明をテーマにしたエッジーなサイコパス映画。人物の顔が映らないようなカメラワークや、暗闇の中での音だけのシーンなど盲目ならではの遊びが沢山。そしてこの映画が面白いのは後半30分。見えるの?見えないの?え、見えるの?どっちなの?という怒涛の展開に臨場感は抜群。
ただ、全体的に長いのと前半がスロー過ぎて眠たくなってしまうテンポ感が勿体ない。このテーマでイーライ・ロスとかアレクサンドル・アジャが撮ったらとんでもないことになりそう。主演のおばさんが眼に包帯巻くと何故かケイト・ブランシェット。