たか

西の魔女が死んだのたかのレビュー・感想・評価

西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)
3.0
 シンプルなストーリーの中に訴えるものが多い映画だった。そして、子育てや人間関係、心の持ち方においても学ぶ事が多かった。
 おばあちゃんの信じている死後、輪廻転生の概念までは出てこなかったが、これはまさしく仏教だなと思った。魂と体が一緒の時は、楽しい事もあるし、苦しい事もある。死んで魂が体から脱出すれば、苦しい事がなくなる。そして、魂は本能的に成長を求めている。などなど...
 私が死ぬ時も、おばあちゃんのように、残った者に対して死後の世界をポジティブに匂わせたいなと思った。そんな死に方って理想だなと強く思った。
 さらに、疑惑や憎悪などネガティブな事に対して、エネルギーを使うのは無駄な事...など、大切な要素も満載!
 ただ短いが残念なシーンあった。おばあちゃんの喫煙シーンだ。おばあちゃんの心を、喫煙でしか表現できないのか?!世間の流れ、社会に対する影響など、製作側は社会的にもっと大きな見方をする必要がある。このシーンで★★★★だったのが、★★★になった...。
 最後におばあちゃんの家、いい感じだった。敷地も広く、ハーブが咲き乱れ、まさに心身共にいい場所だなと思った。
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