るん

Love Letterのるんのネタバレレビュー・内容・結末

Love Letter(1995年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ好きな作品だった。

渡辺博子が、死んでしまった恋人(藤井樹)に手紙を送ると、同姓同名の女性に手紙が届き、そこから渡辺博子と藤井樹の不思議な手紙のやり取りが始まる、、、

どちらも中山美穂が演じているなんて、、、スゴすぎる、途中まで気づかなかった。

てっきり、渡辺博子と恋人だった藤井樹の思い出が手紙を通して語られるのかと思いきや、藤井樹と藤井樹の学生時代が多く描かれていて、淡くて照れくさくて、なんだかくすぐったいような青春がほんとに良い色味で映されていた。
きっと2人は好き同士だったんだろうな。

手紙のやり取りを通じて、樹の内に隠されていた想い、彼の想いがあらわになる。
それに気づいた渡辺博子の気持ちを考えると苦しい。だって、一目惚れじゃなかったから。
でもきっと藤井樹は、彼は、博子のこともちゃんと愛していたはず。そういう男だと思う。

こんなに言葉で表現しがたい気持ちになったのは、はじめてかもしれない。
むず痒くて、でも胸がじんわりと熱くなった。

お元気ですか?私は元気です。

好きな人に、私は元気だと伝える気持ちが、今の私にはすごくわかるような気がした。
敢えて、愛してるとかそんな言葉じゃないところが妙に刺さって、涙が出ました。
るん

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