紫陽花

ふたりの5つの分かれ路の紫陽花のレビュー・感想・評価

ふたりの5つの分かれ路(2004年製作の映画)
5.0
フランソワ・オゾン監督作品。
映画鑑賞歴が浅いので、こういった逆再生の作品を知らないのですが、凄い着眼点ですよね。
最初の場面が家庭裁判所での離婚調停の結審から始まるので、ホームパーティーのある日、出産、結婚式、親密な関係になった日、と遡っていくすべてのシーンが儚い幻のように切なくて胸が痛みました。
それぞれのシーンで決定的なことが起こるのですが、結局は日々の積み重ねだったのだろうなと思いました。
名作でしたが、フランソワ・オゾン監督らしく、夫のお兄さんのパートナーが若い男子だったり、観光先のホテルでのショーのタレントさんがオネエ系だったりで、重くなりがりがちなテーマの中で可愛かったです。