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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォーのYskのレビュー・感想・評価

3.3
僕のトリュフォーさんの印象は。
ブレずに観客の娯楽のための映画作りに、情熱をそそぎ続ける人。
作品は分かりやすくて、観ていて心地良く、とても素晴らしい。
どちらかというと、作品は陽の印象が強い。

僕は、その様なトリュフォーさんの作品が、どれも大好きです。
彼の様なアーティストには、とても魅かれます。
まるで僕のための作品を作ってくれている様な、そんな錯覚さえ感じます。

僕のゴダールさんの印象は。
どこからか政治とか何かの方向に行ってしまい、そのための映画を作っている人。
作品は感想さえも言えないものや、観ていて居心地が悪くなるものもかなりあります。
どちらかというと、作品は陰の印象が強い。

僕は、ゴダールさんの「気狂いピエロ」とか「軽蔑」とかが、大好きです。
これらの作品を観ていて、ゴダールさんは天才だと思いました。
でも、たいていのゴダール作品は、感想さえ言えなかったりします。
彼の関心は、観客よりも、政治とか何かに行ってしまっているのかと思ったりします。
ゴダールさんの様なアーティストには、どうもなかなか僕の心は近づき難いです。

本映画の内容は、もともと昔から僕が持っていた上記の印象を、あらためて感じました。

「シャルロットとジュール」の若きベルモンドさん出演作品のシーン等、いろいろレア映像が観れるので、それが嬉しかったです。
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