古代ギリシャの話。
まだ神々が、人間と今よりも近くにいた頃、人間の老人に扮して、人間テセウスの剣の師匠であり、相談相手をしていた。色々あって（笑）テセウスと悪の王ハイペリオンとの戦いへととなる。ってザックリですが、あらすじ。
迫力ある戦いでした。ストーリーがゴチャゴチャしていたけど、壮大でした。もっと人物描写を映像で説明してくれるとわかりやすかったと感じました。アクションが良かったので面白かった。
まぁ多くは語るまい（笑）

個人的にこの手の“神々の戦いの話”、大好き。

この当時、結構その“神々の戦いの話”系の映画が流行った。
『300』『タイタンの戦い』『ヘラクレス』『トロイ』、、、いわゆるギリシャ神話系。

これもその類の話で、一度は神々がタイタン族を退けタルタロス山に幽閉して治めた大地。
しかし人間同士のいざこざが絶えず、ついには神の信仰に不信を抱く者達がタイタン族を呼び醒まして神が治めた大地に再び混沌を招こうとする。

どうせ、神など信じても何もしないんだから、と。

その暴挙に巻き込まれるのが、テセウス、あのDCアメコミ史上最強の彼を演じるヘンリーカヴィル、そこは盤石。
テセウスと言えば、ミノタウロスを退治した人物。神と人間の半神半人説もあるらしい。
ヘラクレスほどではないらしいが怪力の持ち主で他にも色々神々の話らしい逸話がある。

目の前で母を殺された彼がどんなに貧しく虐げられても神を信じる人々の先頭に立ち、この暴挙と戦わんとする勇姿を描く作品。

そして、その暴挙を起こす存在、ハイペリオン、数々の作品でヒール役をこなし、時には“使い捨て”最強世直しおっさん軍団に顔を並べたり、アイアンマンに楯突いた男にもなったミッキーローク。こっちも盤石。

ハイペリオンは調べるとタイタン族の神の1人みたいらしいが、ここでは神に見放されたような人として描かれる、この後に神になるのかな。

この相手に不足がない者同士の、幽閉されてるタイタン族を解き放つか、阻止するか、の壮大な攻防劇。

圧倒的な力と数でぐいぐい復活の引き金の弓を奪い、山に迫るハイペリオン。
阻止したくても数人でほぼほぼ孤軍奮闘のテセウス。

そこに登場する神々、、、ゼウス、アテナ、ポセイドン、、、正しく、言葉通り、めちゃくちゃ神々しい。
ゼウス、ルークエヴァンス。体もバキバキ、彼の雄々しさ極まってる。
その神々ですら手を焼き無傷では終われないタイタン族。

この終盤の「テセウスvsハイペリオン」&「ギリシャの神々vsタイタン族」、この迫力。
公開当時も観て、今回何回目かだけど、この戦いは『ドラゴンボール』レベルだと思う。

終盤だけでなく、テセウスが強大な力に立ち向かう時、要所要所で神々が“神々の一撃”を見舞う時、必ずやってくるスローモーション。
ややくどさはあれど、このスローモーションがこの映画の醍醐味と言える。

スローモーションの前後を手際良くテキパキ動かすのでよりその静寂から迫力を感じる。

それと、音。
槍が刺さる音、弓を射る音、岩と岩がぶつかる音、武器が人にめり込む音、人がめちゃくちゃになる音、、、音という音がとても重厚な重みをぶつけてくる。

このスローモーションと音のコンビネーションから“インモータル”さがひしひしと伝わってくる。

物語の進行的にはややまったりしているし、基本的には殺風景だが、そもそもこの頃のギリシャはそんなに情報も物理的移動も速度がせかせかしてたわけでもなく、人々の数にしろやれることの範囲を思えば。

何をするにも自分の足で動いて、自分の目で見てどうするかの世界だったと思えば、これぐらいの方が1つ1つの出来事に重みも出るし、神々らしいのだ、きっと。

だからこそ、神の存在を感じるか否かも重要でそれがこんなとてつもない争いを生むのだ、きっと。

途中で神々の強さを印象付けておいて、最後のタイタン族との戦いの流れ、どれだけ熾烈な戦いなのか、もはや人類が触れていいレベルではないことが明白な強烈さが良い。

ちょっと知識的にも完全ではなく、諸説ある系の神話なので、いつか改めてちゃんと勉強してみたい。


F:1952
M:3874

うむむむむ
アクションや映像の魅せ方は面白いしなかなかいいなと思うけど単にストーリーが悪いのだと思う。

主演ヘンリーカヴィル
共演ミッキーローク
キャストの無駄遣い
変に神たちの戦いにしちゃったせいで現実的な神の戦いにしようとしたのだろうが色々矛盾点や神が弱すぎてあくびがでる。
こうゆう何も考えず観れる作品しか最近観てないから酷評が多くなるのかもしれないがこの作品は頑張れば面白いものになると思う
トーン自体も暗いけどかなり金はかかってるからほんとに惜しいな。
観終わったあとは無。
これからも無。
そして、もう若干忘れ始めてます。