shimiyo1024

執炎のshimiyo1024のレビュー・感想・評価

執炎(1964年製作の映画)
1.8
終盤、ドラゴンボールかという引き伸ばしで、ありえないぐらい、しつこく、長い
死ぬとわかっているのだからなおさら、まだ死なんのか、となる
その他、ナレーションなど、色々鈍重

伊丹、メインキャストは貴重
しかし、その立ち振る舞いと、都会的、現代的な発声からして、育ちの良さを隠せておらず面白い
伊丹の他作品の演技とか、他メディアでの知見がおぼろげなので断言しかねるが、京都生まれではあるけど、あまり京都では育ってないから関西弁が胴に入ってないのだろうか

再招集が呉だというから、これは広島市内にたまたま居合わせて、原爆でやられるのかと予想させておいて、違った

話としては、情念の強さ、状況の枠内での堪え忍びと執着ばかりで、自由意志で飛び越えていく類のものではないし、恋愛劇としては面白くない
戦前戦中のひとつの村の情景としては、配達人のくだりなど含め、第二次大戦の、ほとんどの田舎の国民は何ら海の向こうのリアリティ感じられることなく戦争をやっていたのだという点、再認識でき、若干おもしろかったが

寸劇のところは、伊丹の現代性も相まって、妙に面白かった

ところで、名画座の、一般受けする特集の、土日祝だと、非シネフィルの老人たちも集ってくるというのはままあることであるが、今回も、上映開始後も喋り続ける者や、終映後、明らかにうんこを漏らしているっぽい激臭を放つ爺が近くを歩いていて、やばかった
私は右最後方にいて上映中は全く感じなかったが、近くの人は地獄だったのかもしれない、ある人がスタッフに何か言いつけていたので、おそらくそうだったのだろう
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