ゴースト

摩天楼のゴーストのネタバレレビュー・内容・結末

摩天楼(1949年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

古い建築スタイルを嫌い、先進的なデザインで勝負する、建築家ハワード・ローク。施工主からのデザイン変更に反発し、プロジェクトから降り、デザイナーの仕事から離れ、石切場で働くことになってしまう。そしてある女性に出会うが。

古い権威主義的建築スタイルと、主人公が考える新しい時代の個人主義的で前衛的な建築スタイルとのぶつかり合いを描く。様々な人間の思惑と利益が絡み合い、ドラマティックなストーリーを紡ぎ出していく展開は楽しめた。しかし、主人公が爆発物を仕掛けてまで建物を破壊するシーンや、社会的に糾弾されていく流れはスムーズとはいえず、分かりづらい。だがゲイリー・クーパーの無表情というか、無言で演技をする演技力は高く、この映画をグイグイと牽引していったように感じた。悪くはなかったかな。
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