ゴン吉

スパルタカスのゴン吉のレビュー・感想・評価

スパルタカス(1960年製作の映画)
4.0
ローマ共和国時代の奴隷スパルタカスの活躍を描いた歴史叙述詩。

スタンリー・キューブリック監督初の長編カラー作品。
カーク・ダグラスが製作総指揮と主演を担当し、ジーン・シモンズがヒロインを演じ、ローレンス・オリビエやピーター・ユスティノフらが共演。  

紀元前1世紀の奴隷制度が崩壊する2000年前のローマ共和国が舞台。
トラキア人の奴隷スパルタカスは、リビアの鉱山で肉体労働を強いられていたが、ある日、カプアの商人によって剣闘士として買われる。
ある時、ローマ軍の将軍夫妻の御前試合として真剣勝負をさせられて剣闘士仲間を失い、さらに心を寄せていた女性奴隷(ジーン・シモンズ)が売られてしまう。
それらが切っ掛けとなり、スパルタカスは暴動を起こし、仲間の剣闘士とともに脱走する。
スパルタカスのもとに剣闘士や奴隷が仲間として集まり、強大な軍隊となり、ついにはローマ守備隊をも撃退する。
スパルタカスらはキリキア海賊の協力を得て、海を渡って故郷の国々に帰ろうと港を目指すが......  

ローマ共和国時代の壮大な歴史ドラマを満喫できます。
剣闘士同士の1対1の決斗はもとより、大規模な集団戦闘などのバトルシーンが繰り広げられます。
沢山の兵士達が"私がスパルタカス!"と叫ぶシーンはいろいろな意味が込められていて胸アツです。
誰かに命令れされたのではなく、一人一人が自らの意思で立ち上がって戦っており、まさに兵士みんながスパルタカスです。
ロマンスもキッチリ描かれていて楽しめます。
「さようなら 私のいとおしい人 さようなら」   

2022.9 NHK BSP で鑑賞(字幕:森本務)   
第33回 アカデミー賞で助演男優賞、撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞を受賞(1961年)   
第18回 ゴールデングローブ賞で最優秀作品賞を受賞(1961年)
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