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武闘拳 猛虎激殺!のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

武闘拳 猛虎激殺!(1976年製作の映画)
3.5
明けましおめでとうございます。今年は寅年なので新年一発目は「ヤラれ過ぎて打たれ強くなってる弟子に対して内心相当ムカついてるアクション界の大御所」なんて最近では言われている和製ドラゴン倉田保昭大先生が虎と戦う映画を鑑賞。

冒頭の試合シーンでは技をキメる度に「疾風後回し蹴り」とか「ドラゴン!電撃矢車蹴り」とテロップが出て、劇画をそのまま映画にした当時の中高生が大喜びしそうな作品。奇巌城に囚われた人質を助ける為に倉田保昭が敵を倒しながら天守閣へ向い最後に戦うのはトラ。苦戦する倉田先生は「トラに俺の腕を噛ませるのだ、その一瞬の隙をつくしかない」ってどんな作戦だよ。

この映画のオープニングクレジットで倉田保昭よりも先に紹介される「猛虎シーザー」はGメン75香港カラテシリーズ『Gメン対香港の人喰い虎』にも出演したのと同じ虎って話もあって、劇中ではシーザーの機嫌が悪い時にスタッフが代役で虎の着ぐるみを使用して、シーザーの機嫌待ちに時間がかかったとか撮影裏話のほうもなかなか面白い。


虎の毛皮模様「黒と黄色」は自然界では警戒色で主にトラとハチに代表される「俺に近づくと危険だぜ」カラー。それを知ってか知らずか『死亡遊戯』でブルース・リーが着ていたトラックスーツも警戒色の黒と黄色カラーコーディネート。そんな『死亡遊戯』と似たような設定で、塔を登った倉田先生が戦う最上階のラスボスがトラってのも面白いな。

最後に映画の撮影とはいえ熱海城を軽く燃してたのは大丈夫なのか??