のすけ

穴ののすけのレビュー・感想・評価

(1960年製作の映画)
4.0
名作。60年前の映画とは。凄い。
余計な情報を極限まで削ぎ落として、脱獄そのものと、脱獄における人間心理を見せつけられる。不思議な臨場感が半端ない。
本物の脱獄犯も出ているから尚更か。
ラストはマジ?!という展開で、これは夢でしたというオチだよね?と一瞬思ったが現実だった…そして実話。。
脱獄娯楽映画ではなく人間の心理ドラマだったことを決定付けるラスト。だからこそこの映画は名作なのだろう。
一度外を拝んでから戻っていてのあのラストは言葉を失う。
素晴らしい映画でした。

ただ、脱獄映画として観れば個人的には「アルカトラズからの脱出」の方が上です。観ていない方は是非。