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ワルボロのsingerのレビュー・感想・評価

ワルボロ(2007年製作の映画)
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ヤンキー物ということで、先日の「クローズZERO」と被るところもありましたが、内容は別物でしたね。
「クローズ」の方はビジュアル的なカッコ良さがあって、スタイリッシュな作品だったと思いますが、
こっちは時代背景が80年代ということで、少し泥臭いイメージが残りました。

それでも、そんな泥の中から這い上がって青春を輝かせる。
そういう真っ直ぐなソウルが、わかりやすく描かれていたので、「ワルボロ」の方が爽快感がありました。
観終わってスカっとするような作品でしたね。

錦組の6人がとても良かったです。
キャストも魅力的でした。

脇で光ってたのはヤッコを演じた福士誠治。
ドッシリとしていて芯の通ったリーダー役として、良い存在感を放っていたと思います。

城田優はちょっと意外・・・。
もっとクール系の役者だと思っていたのですが、こういう役も出来るという所は発見でしたね。
わりと幅の広い役者なんだなぁと。

新垣結衣は「恋するマドリ」、「恋空」に続いて3作目ですが、やっぱり「マドリ」が一番良かったです。
やっぱもうちょっと笑っていて欲しいというか、この作品はあまりにもブスっとし過ぎてて、
彼女の魅力を引き出せてなかったように思いました。
それだけに、クライマックスで見せる、一瞬の笑顔はとても良いカットになっていたと思いましたね。

松田翔太は主役として作品を牽引するような存在感はありませんが、
青春群像の中の主人公としての魅力は十分に発揮出来ていたと思います。
主役なので、どうしても見方が厳しくなるとは思いますが、80年代の不良を良く表現出来てたと思います。

後は仲村トオルですね。
BE-BOP HIGHSCHOOLのトオルが、そのまま成長したような、陽気と狂気を背負ったヤクザ役。
短い出演時間ながらも、流石の存在感を放ってました。

個人的に良かったのは、後半、主人公コーチャンが、何故不良になったのかを語るシーン。
凄くベタなんですけど、不器用で、それでも真っ直ぐな気持ちがよく表れていたのが印象的でした。

公式サイトを鑑賞後にチェックしましたが、内容盛り沢山で良かったです。
後、クロマニヨンズの主題歌、「ギリギリガガンガン」も作品にピッタリでした。
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🎦こちらは、12年前、2008年5月21日にブログに書いたレビューです。

松田翔太も、新垣結衣も、城田優も映画に出だした頃の作品なんで、みんな本当に若い!!
ピエール瀧や、仲村トオルも出てたんだなぁ。
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