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キングコングの逆襲のKUBOのレビュー・感想・評価

キングコングの逆襲(1967年製作の映画)
3.2
あれ? コングのことを知らない? 『逆襲』ってあるけど、『キングコング対ゴジラ』の続編じゃないんだっけ?

リアルタイム以来の鑑賞なので、すっかり忘れてる😅

いきなりのメカニコング登場! メカゴジラは大人気になって何度も登場してるけど、メカニコングはこれ一回きりなのよね。

天本くん、若い!!!

昔、近所に天本くん住んでいたらしくて、小学生の時に、マント着て近所を背中を丸めて歩く天本くんを見て「死神博士だ〜!」って大騒ぎしてたな〜。

キャストはなかなか豪華。

ボンドガールの浜美枝!

ちょび髭の黒部進。『ウルトラマン』の翌年にもう悪役?

天本くんは「ドクター・フー」? イギリスのものとは違うみたいだけど。

ゴロザウルスって、これに出て来てたんだ〜! マジで忘れてる。

このコング対ゴロザウルスって、いわゆる怪獣プロレスの元祖かもしれない。いわゆる『ウルトラファイト』的怪獣プロレスね。

東宝のキングコングものはどうしても特撮に粗が見えるんだけど、普通は怪獣に表情はないけど、キングコングにはそれが要求される。どうしてもコングの顔に粗が出ちゃうんだよなぁ。『キングコング対ゴジラ』よりはだいぶマシになってはいるんだが…、名古屋章みたいで困る😅

コングの女好きと言うのは本作にも踏襲されている。

ちなみに「コング、いやいや」とスーザンの声の吹き替えをしているのは現在自民党の参議院議員で参議院議長も務める山東昭子議員である。

特撮はなかなかがんばってるとは思う。メカだけのパートだと『サンダーバード』のクオリティには行ってる。

だけど脚本がダメ!

昭和の初期の怪獣ものは「本編がいい」といつも書くけど、これはダメ。

北極の地下から放射性物質を掘り出すために作ったのがメカニコングって、そこからおかしい!

メカニコングが壊れたからって、キングコングを催眠術で操って採掘させようって、その方が大変でしょ。

で、耳に何かつけて日本語で命令するとその通り動くって、コング、日本語わかるのかよ!

北極から逃げ出したコングが泳いで上陸したのが東京って! そりゃ、最後は東京で戦わせたいのはわかるけど、赤道超えて、間にいくつも国があるのに、そんな無茶な!

そりゃコングだから、最後は高いとこ登るんだろうけど、エンパイアステートビルの代わりが東京タワー!

だけど、ここに登らせちゃったから、コングとメカニコングの戦いが、ただの手を伸ばしての叩き合いになっちゃった。見どころがない!

途中、天本くんと浜美枝の本編パートが長くて、展開も遅い。

丁寧には作られているんだけど、おもしろくないんだからリピートされないね。

ただ、次に映画化されるのが1976年のジョン・ギラーミン版。その間の10年近くの間は世界でも『キングコング対ゴジラ』とこれがキングコングだったんだろうなぁ。

最後はなぜか怪獣映画のお決まりで、海へ帰っていく(完)。
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