課長とヒロシ

エネミー・オブ・アメリカの課長とヒロシのレビュー・感想・評価

エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)
3.4
ヒロシ(以下ヒ):1980年代を席巻した名プロデューサーコンビ、ドン・シンプソンさんとジェリー・ブラッカイマーさんの作品は全部で10作あるんですが、トニー・スコット監督はそのうちの4作(『トップガン』、『ビバリーヒルズ・コップ2』、『デイズ・オブ・サンダー』、『クリムゾン・タイド』)と最多です。まさにベストなトリオと言えるんじゃないでしょうか

課長(以下課):ドン・シンプソンは破天荒な私生活が祟って1996年の『ザ・ロック』を最後にあの世に行ってしまうんだが、生きてたら本作が5作目になっただろうな

ヒ:ですねー。キャストも『バッドボーイズ』のウィル・スミスさんと『クリムゾン・タイド』のジーン・ハックマンさんという事で、冒険しないですが堅実にヒットが取れる構成になってるんじゃないかと思います

課:アメリカ国家安全保障局(NSA)の個人監視法案をめぐる陰謀に巻き込まれた弁護士の話だが、いくら周りに人がいないとはいえ白昼堂々と殺人を犯すわ、それを素人のテープにバッチリ撮られるわという、なかなかにダメダメな演出をしたせいで、当のNSAからは全面取材拒否をくらったぞ

ヒ:笑笑 ジーン・ハックマンさんは主演した1974年のフランシス・F・コッポラ監督の『カンバセーション…盗聴…』のキャラクターをそのまま20年老けさせたような感じで、関連性が話題になりました。そしてヴィランのNSA高官役は、待ってました!のジョン・ヴォイトさんです(笑)

課:恐らくルックスだけで、「ああ、スパイやってる人ね」と認識される世界で2人のうちの1人だ

ヒ:笑笑 1996年の『ミッション・インポッシブル』のイメージがキョーレツでしたからね。でも、すかさず本作に持ってくる辺りにセンスを感じます

課:シンプソン&ブラッカイマーは「わかりやすさが命」だからな。説明が要らないように、「いかにもな奴」を配役するのがコツだ

ヒ:『ジョン・ウィック』のとこでも触れましたが、キャラクターがわかりやすいと、説明が省けるぶん、その他のアクションとかに時間が使えますもんね!、、で、因みに世界で2人のうちもう1人は?

課:無論、ショーン・コネリー氏だ

ヒ:あー!そういえば『ザ・ロック』で「アメリカ政府に監禁された元イギリス諜報員」(笑)役でしたね!

課:だろ?そのへんはやっぱりツボを押さえてる感じだ。、、という訳で、「情報社会」をテーマにした社会派ミステリーというテーマなのに、ラストの力技も含めて、「これでもか!」とわかりやすくした、ある意味このメンツでの期待を裏切らない作品だ。名プロデューサー&名監督の職人芸を堪能してくれ!

ストーリー 3
キャラクター4
世界観   3
演出・演技 4
音楽    3
クレジットカードすぐに止めるのはやめて!度99
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