ギズモX

アンタッチャブルのギズモXのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
4.5
デパルマ×エンリオモリコーネの犯罪スリラーギャング映画。
OPが渋くてカッコいい!

禁酒法時代のギャングのドン、アルカポネを刑務所にブチ込んだ財務省のチーム『アンタッチャブルズ』の活躍を映したストーリー。

クライムなギャング映画でありながら『汚職にまみれた街から、法を取り戻す!』的な潜入捜査系の物語な為、最初に見た時はギャング達が主人公だと思っていたからとても驚いた。

でも、犯罪王アルカポネを刑務所にブチ込むためにあの手この手を尽くして証拠探しをしていく話の展開は、とてもスピーディーで見ていて痛快。
ギャング側も負けじと捜査妨害や暗殺をまき起こしてくれるので終始ハラハラさせてくれる。
そしてなによりラストのカタルシスがすざましい。

ケビンコスナーやショーンコネリー、ロバートデニーロなどなど俳優はカッコいい奴らが勢揃い。
階段でのスローモーションな銃撃戦や、バットで処刑したりとアクションもなかなかのもの。
中盤あたりのカナダでのギャングを取り押さえるシーンは、マカロニウエスタンで活躍したモリコーネが関わっていることもあって、もの凄く西部劇っぽい!

『ワンスアポンアタイムインアメリカ』や『スカーフェイス』とは真逆のギャング作品かもしれないけれど面白い作品です。

余談

この映画は『法を守る』な物語なんだけど、その全ての原因となった禁酒法に対して主人公は「良い悪いではなく法律」とか言っており、
『禁酒法自体がギャング達を強大なものにした』という風にも捉えているなと感じました。

RIP ショーンコネリー
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