しろくま

トイレットのしろくまのレビュー・感想・評価

トイレット(2010年製作の映画)
3.5
2022.06.09/119/GYAO
ママが遺したものは、心の病気で4年間引きこもったままの兄モーリー、人を小馬鹿にする生意気な妹リサ、飼い猫のセンセー、そして日本からやって来た〝ばーちゃん〟。

ロボット型プラモデルが趣味で人と関わるのが苦手なレイは、母親の死とアパートの火事をきっかけに実家に戻るが、クセが強めの兄や妹との仲は決していいとは言えず、ばーちゃんも英語が分からないためにコミュニケーションがほとんど取れない。トラブル続出で家族に振り回されるレイだったが…。

〝かもめ食堂〟の荻上直子監督が描く北米のとある町を舞台にした家族の物語。ばーちゃんの台詞はほとんどないけど、仲の悪い3人の心を繋げていくところが見どころ。一緒に餃子を作って食べたり、真夜中にロック魂をたぎらせたり、くすっと笑ったりほっこりするシーンも多い癒しの映画。

タイトルが示すようにトイレを巡るサスペンス(?)で、用を足した後のばーちゃんの深いため息の真相に迫るレイがたどり着いた驚愕の真実とは…。ラストで〝あっ〟と声が出そうになるまさかの展開。
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