はぐれ

祭りの準備のはぐれのレビュー・感想・評価

祭りの準備(1975年製作の映画)
3.6
「誰でもひとつはいいシナリオを書ける。それは自分の身のまわりの人たちを描くことだ」。その新藤兼人の有名な格言を身を持って実践する脚本家志望の青年の物語。

この身のまわりの連中がいちいちパンチが効いているのよ。ヒロポン中毒にされて頭のおかしくなった幼馴染、孫の歳ほど離れたその幼馴染の娘に結婚を迫る色キチジジイ、妻子ある男をめぐって乳を放り出してケンカする2人の妾、その妾に捨てられてノコノコと帰ってくるクソ親父、もう悪い意味でクセがすごいのオンパレード(笑)

土着性の強いキャラクターとストーリー。我が息子の将来よりも自らのエゴの為に田舎に縛り付けておこうとする母親の恐怖。それが近親相姦という夢に現れてしまうほど追い詰められる主人公の心理描写がエグい。

やっぱ一番強烈なのは原田芳雄演じる兄貴分。村で会う度に股間を握ってくる強面の先輩なんてぜってーヤダ!😂こんな村なんて1秒たりとも居たくないよね😂😂
はぐれ

はぐれ