健一

1999年の夏休みの健一のレビュー・感想・評価

1999年の夏休み(1988年製作の映画)
3.5
美少年(?)達の アゥマゲドゥン!

世紀末。 地球で 最後の 夏休み。


1988年に公開された本作。

1999年の夏休みに観ようと思っていたが気がついたら2023年の春休みになっちゃった。😅

当時としては 世紀末の近未来 を描いている本作。
『ノストラダムスの大予言』や『北斗の拳』などの影響で1999年に地球が滅亡するのでは?と世界中が騒いでいたこの頃。
今となってはなんとも懐かしい日々。😅
'88年に'99年を描いた本作も 異世界というか世紀末というか・・・
なんだかとても不思議な感覚に落ち入る。

ある少年が愛する友人に手紙を託し 湖に身を投げる。
全寮制の学園。夏休み。
生徒達は実家に帰省するが 帰る家がない3人の少年たちは夏休みの間 彼等だけで学内で夏を過ごす。
そんな折、夏休み中だというのに転入生がやってくる。
その転入生はなんと自殺した少年と『瓜二つ』の美少年だった!
4人の美少年たちの奇妙な世紀末の夏休みが始まる・・・

冒頭。
香港映画ばりのひどいサウンド&ボイスミキシングに少し 引いた が不思議な世界観を持つ作風に没頭していくにつれ段々と慣れて行ってしまう奇妙な作品。

自動調理器で朝食を作ったり、機械むき出しのデスクトップのパソコンで夏休みの宿題をこなしたりなど『世紀末の学園はこんなだろう』と想像したのだろうが、2023年の今となっては なんとも滑稽な描写。
でも当時('88)はWindows95すら無い時代でしたからね!
よく想像しました。 👏

なにより本作が 異質 なのが本編の少年たちを『少女たち』が演じてるということ!
『一体なんなんだ!』と最初はかなり戸惑った。😵
当時は『旬』だった若手スター達だったのかな?
4人のなかで唯一知っていたのは深津絵里。
(当時は水原里絵という芸名で活躍。)
デビューしたばかりのまだ新人の頃でボーイッシュな感じがすごくかわいい😍。

死んだ友人が帰ってきたのか?
それとも ソックリな別人か?
友情?それともこれは愛?
僕は嫌われてる?
最初は あいつ がキライだった。
僕から君は あいつ を奪った。
出演者4人だけのなんとも不思議な夏休み。

なんか未成年の少女たちの『いけない空間』を覗き見しているような・・・
アブノーマルな感覚。何これ?

ソックス止めのガーターもなんか変にエロテックさを感じてしまったのは私だけでしょうか・・・

あゝやっぱりこの作品は1999年の夏に見ておけば良かったのかな。


それとも・・・・・・・・
健一

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