もしかしたら最も有名な邦題詐欺映画かも(笑)
『ドル箱三部作』あるいは『名無し三部作』と言われる作品の３作目。
とは言えそれぞれが完全に独立した物語で、実はなんの繋がりもないのは有名な話。
シリーズてはない作品をあたかもシリーズ作品っぽい邦題をつけてしまうのはかつてふよくあったことだが、「続」なんて冠をつけてしまっているから、この作品の邦題は特に質が悪い。
原題は『The Good, The Bad and The Ugly』。
訳すと「善玉、悪玉、卑劣漢」。
善玉なんていたっけ？と首を傾げたくなるくらいには、原題も詐欺の臭いがする。
そんな話は置いといて、マカロニウェスタンでも屈指の傑作と言っていいだろう。
まぁ、個人的には『夕陽のガンマン』の方が好きだけど。
なんだかんだで主役３人が魅力的だ。
騙し合い化かし合い、追いつ追われつが見ていて楽しい。
この辺りはマカロニウェスタンらしさと言うか、セルジオ・レオーネらしさと言うべきなのか。
この作品のファンを公言しているタランティーノに受け継がれているようにも思える。
かなり尺が長い作品ではあるし、癖のある映画であるとも思うので素直にお勧めできる作品ではないのだが、好き、嫌いは置いといて一生に一度くらいは観ておくべき映画。
