恐慌が吹き荒れる1930年代のアメリカでトラック運転手のジョニー(シルヴェスター・スタローン)は会社への待遇改善運動をきっかけにF.I.S.T.(全米長距離トラック輸送組合)に加盟。しかし大企業という巨大な権力に立ち向かうには“力”が必要だと悟ったジョニーはマフィアと手を組むが、次第に組合とマフィアとの関係はズブズブになり、組合の年金をマフィアの関係組織に組合員に無断で融資していることが問題視され、徐々にジョニーと組合の運命が狂っていく。
全米長距離トラック輸送組合のリーダーとして名を馳せたジョニー・コバックの半生を元にした映画。
最初は自分や仲間たちの待遇改善にのためにマフィアの力を利用するが、だんだんと違法すれすれな方向にはまっていき、支部同士の内輪揉めなどが起き、破滅していくまでを、骨太に描かれる社会派ドラマと、スタローン演じるジョニー・コヴァックという人物の信念や陰影の深い人間性が骨太に描かれる社会派ヒューマンドラマが骨太で、労働者の待遇改善に尽力していたのが権力の甘い汁に毒されていくコヴァックのダークサイドに堕ちていく末路が切ない社会派ドラマ映画。
