一人旅

ロサンゼルスの一人旅のレビュー・感想・評価

ロサンゼルス(1982年製作の映画)
3.0
マイケル・ウィナー監督作。

1974年の第1作『狼よさらば』に続く「デス・ウィッシュ」シリーズ第2弾で、NYからLAに移住した男が再び孤独な戦いに身を投じます。製作はイスラエルの名プロデューサー:メナヘム・ゴーラン。

4年前にNYで妻を殺害され娘を凌辱された設計士の男:ポール・カージーは、現在LAに在住しTV局職員の新たなパートナーと穏やかな新生活を送っていたが、そんなある日、街をたむろするチンピラ集団に目を付けられ家政婦を殺された挙句、最愛の一人娘まで誘拐され惨死を遂げるという悲劇に見舞われ、怒りに震えたポールは犯人たちに復讐すべく単身行動を起こす…という前作に続く“リベンジアクション”で、舞台がNYからLAに変わっています。

前作で悲惨な目に遭った男が新天地LAで再び悲劇に見舞われるという気の毒過ぎる第2弾で、凶悪犯罪に巻き込まれた男の復讐劇という基本プロットは前作を踏襲しています。前作ほどの陰鬱さはないものの、家族を理不尽に殺された男の憎悪と復讐の顛末を大都会LAの喧騒に乗せて活写した王道リベンジアクションで、主演のチャールズ・ブロンソンが二度の悲劇にも屈せず復讐心を滾らせる孤高の男を力演しています。
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