ダイゴロウ

宮本武蔵 一乗寺の決斗のダイゴロウのレビュー・感想・評価

宮本武蔵 一乗寺の決斗(1964年製作の映画)
3.8
内田吐夢監督の宮本武蔵シリーズの第四作目。(全五作)

本作はなんと言っても一乗寺での決闘である。
70人対1人という絶体絶命な状況下での泥臭く、スタイリッシュからはほど遠い闘い…。そんな死闘を、敢えて色を絞ったモノクロのような色彩で描いてみせる。
そして、死闘の後に血のように赤い葉の上で休む武蔵の姿は、寧ろ鮮やかな色彩で描くことで視覚的効果と強烈な印象を残す。

シリーズ屈指の傑作であろう。