akannpani

アメリカの影のakannpaniのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカの影(1959年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


何でこんなに役者がイキイキしてて、
ほんとに型にハマってないというか、
ところどころで見る動きも表示もほんとに決めてやってるものがなにもない気がして

それは演出なのかカメラワークなのか
と思ってたら、最後に即興って出てきてなるほどな、とは思った

けど、それだけでここまでなるか
きっとどこにカメラを置くのか
ということに意識していたんじゃないか
観ていて、画の切り返し、舐めて撮るとかがないなと思ったのも、その画面に映る人物を3人なら3人とも映し出すことで自由を保ちつつ、距離感も、役者に意識が最も入りにくいところに置いてたのかな

終盤あたりの喫茶店で3人の連れが順に店を出て行くとことか、その順番も、一緒じゃないし、二人が席を立つのを見てもう一口飲んでから立つのとか、
計算じゃなくて、もう一口飲んどこか的なテンションがめちゃリアルやし

そういう些細な積み重ねが、役者の自由度と作品のリアリティを観る側が無意識にちゃんと感じるんやなと

ぼこぼこにいなされた後の3人の構図とかめっちゃカッコよかったし
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