Yutaka

BROTHERのYutakaのレビュー・感想・評価

BROTHER(2000年製作の映画)
4.2
シナリオ面では『ソナチネ』や『HANABI』に劣るものの、暴力映画としてはこれ以上無い出来。やっぱり抜群に暴力描写が冷たくて最高。過去作と比べるとかなり展開も似ていて、北野映画の中で飛び抜けている訳でも無いが、北野武としてのアベレージは間違いなく叩き出してる。
アメリカを拠点に日本のヤクザを描くとマフィアより余っ程怖いんだなってのが分かる。素手やナイフによってもたらされる野性的な怖さは日本ヤクザ特有。
今作も時折差し込まれるコメディ描写は秀逸で、寺島進の感じとかもほんとに面白い。ただ、ラストのラストの終わり方はちょっとなぁと思った。いや、ビートたけしとオマー・エップスの絡みはめっちゃ良かったんだけども。ラストはもう少し冷たい終わり方の方が好きだった。
そしてやっぱり北野映画に久石譲はマストですね。
Yutaka

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