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容疑者Xの献身のYOKのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.6
全く観る気無かった、というか、これまでに観たいと思ったことがなかったんだけど、ここ連日で夫が勧めてくるもんだから観た。

最初から物理の話があって私白目。分からんて…こちとらゴリゴリの文系で且つゴリゴリの歴史推しの人間ぞ???鉄球が弾き出されてスピードがうんたらかんたら言われても「へー…え、で?」だった。でんじろう先生の話も分からないレベルの私なので、許されたい。

すぐ事件起こるんだけど、まぁゴキブリ(って言われてた)が殺されるだけなので、個人的には起きるべくして起きた事件って感じだった。

元クソ旦那と元クソ義父を殺した親子と、その隣人の数学にめちゃ強い石神教師が結託して事件の容疑者にならぬようするんだけども、それに立ち向かってくるのが福山雅治演じる物理学者の湯川。なんと2人は大学の友人だと言うのだから、実に面白い。(使ってみた)

そういやこのガリレオシリーズ、今月に新作映画が公開するんだよね?人気シリーズだと思ってるのでめっちゃヒットしそう。私は配信か放送を待つ。

午前休2日連続で取ったら怪しまれる世の中なのかーと思ったら、今度2日続けて有給取る私はどうなっちまうんだと震えた。どうか私の周りで事件が起きませんように。

花岡さんがとにかくおモテになるので、ホステス時代もさぞかし人気あったことだろうなと。お綺麗で且つ儚さもあるし(たぶん)聞くのが上手くて話もできて頭も良いのだろう。…なぜあんな男と結婚しちまったのか…それだけが悔やまれるね。

石神がだんだん暴走していくんだろうなってのが最初から雰囲気に出ていたけど、狂気に陥りきることが出来ず良い人で終わってしまった。ひょんなことから関係ができてそれを盾に脅すような独白入るの怖っ。一歩間違えたらストーカーに真っ逆さまタイプって感じ。

花岡さん、変な奴ばっかにモテるねえ。

自分を犠牲にしてまでも愛することができるって凄いよな。裏を返せば狂気だけど、良いところを見ればめちゃくちゃ純粋。隣同士がひとつになっちゃいけない、って切ない。

ミステリーと言うよりはもっと人間ドラマ性の強さが目立っていた気がする。愛なんて(鼻で笑う)な湯川とはまるで逆な石神の対比が良かった。

刑事と組む刑事じゃない人が主人公のドラマや映画って山ほどあるけど、たいてい主人公が謎を解いて犯人を追い詰めるので刑事警察の面目丸つぶれなの笑うよな。頑張れこの手のドラマや映画に出てくる、公務員。

護送される石神と、私らだけで幸せになんて…っって会いにちゃった花岡のシーン、「どぉしてぇ!??」って号泣する石神が切なすぎて吐きそうだった。全部全部背負う覚悟はあったんだろうけど、花岡さんは悪女では無いのでそりゃあ、ねえ。そういうところに石神も惹かれんだろうし、しゃあなしかな。

ダンカン、ちょっと脅されるおじさんなだけの役どころなのになのに出てくる度なんか笑った。

もっと小難しく物理だなんだで論理詰めて犯人を追い込む系なのかと思っていたら全然そんなことなくて見やすかったし、シンプルでわかりやすい映画だった。

たしか昔に「真夏の方程式」をながら見したことがあるんだけどすっかり忘れてるのでそのうちちゃんと見直そうと思う。

エンドソングの「最愛」、個人的には福山雅治が歌ってる方が好き。歌詞を改めてみたらめちゃくちゃ石神先生で泣けた。出所したら花岡さんと共に生きて…幸せになって…
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