いの

コズモポリスのいののレビュー・感想・評価

コズモポリス(2012年製作の映画)
3.5
なんか難しくてようわからんかったけど、最後の方でちょっとだけわかるような気がしてきたからまあいっか。巨長リムジンで巨額の富。その日は朝から“元”の下落を読むことができず。バランスは崩れていく。彼の前立腺は非対称。車窓からみえる外側の景色が不思議な感じ。妻を演じたサラ・ガドンが美しい。彼女はこの前年に公開された『危険なメソッド』にも出演していたから、この時クローネンバーグのお気に入りだったのかしらね。ジュリエット・ビノシュやサマンサ・モートンなど、車中には多彩なゲストが乗り込んでくるから目は飽きない(と思う)。わたくし的にはマチュー・アマルリックが意外なところで出てくるのがうれしかったです。前立腺というものは、1本の線だと誤解していたことに気づく機会となりました。もしかしたら原作おもしろいのかも。ということで、図書館の予約ポチってしてみました。さあ、読了まで至れるか自分! 



【追記】 
原作読みました(2023年12月)。映画を観ていたからなんとか読み進めることができたけど、わたしは映画を観ていなければ読了まで至れなかったと思います。この本から映像を立ち上げたクローネンバーグはやっぱり凄い。原作では「円」の下落だったけど、映画は「元」の下落。
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