たか

ウォーロード/男たちの誓いのたかのレビュー・感想・評価

4.0
 太平天国の乱、学校では習いましたが、内容は全く知りませんでした。この映画を授業で観せて貰えていたら、興味の持ち方が格段に違ったと思います。
 ジェット・リー(パン)、アンディ・ラウ(アルフ)、金城武(ウーヤン)という豪華キャスト、ただストーリー的に常に虚しさを感じてしまいました。
 ジェット・リー、今までの役柄の中で、一番イケてなかったです。最初の志は素晴らしいものでしたが、権力を得るにつれて欲も出て来てしまったのでしょうか。パンと言う人物の一面を描いたに過ぎないのでしょうが、ジェット・リーが適役だったかどうか、ちょっと考えてしまいました。
 アンディ・ラウ、アルフ役いい感じでした。アルフの行動に賛同した人は多いのではないでしょうか。戦略、約束、命...色々と考えさせられました。
 金城武、レッドクリフでの興奮が冷めてないので、諸葛亮のイメージが残ったままの鑑賞になりました。ウーヤンは、自信に溢れる諸葛亮と比べ、小物と映ってしまいました。役柄によってこんなに雰囲気を変えられるって凄いです。
 この作品はいわゆる戦争映画です。純粋にアクションを楽しむには、背景が深刻過ぎると思いました。三国志くらい大昔になれば、また気持ちは違うのですが、たった150年前なので残酷さが先に立ってしまいました。でもそれでは、残酷な戦争も時が過ぎれば良い事になってしまいますね。人間って勝手なもんです...。
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