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リプリーのANTのネタバレレビュー・内容・結末

リプリー(1999年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

金持ちの息子に成り代わるために計画的に殺人する話かと思っていたら、最初の殺人は好きな人から拒絶されてカッとなって……という意外と感情的な理由だった。
その後も場当たり的な殺人が続いて、罪の意識で苦しむ描写もあるために生粋の悪役という感じがしない。
その割に自殺の手紙を偽造したりメレディスとマージを鉢合わせさせたりと計画的に人を騙してる部分もあって、トム・リプリーという人間に一貫した印象を抱きづらいのがモヤモヤした原因かも……

最後のシーンは鍵をかけた地下室のように誰も入ってこられない、自分一人の世界に一生囚われ続けるトムの内面をよく表していて良かった。
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