Jimmy

月に飛ぶ雁のJimmyのレビュー・感想・評価

月に飛ぶ雁(1955年製作の映画)
4.0
ラピュタ阿佐ヶ谷で鑑賞。
若尾文子主演の未ソフト化作品だからか、満員だった。

若尾文子の初の他社出演となる東宝映画。
したがって、毎度お馴染みの大映俳優・スタッフではなく、新鮮な感じもする東宝メンバーによって製作された映画であった。
相手役も小泉博。
東宝特撮映画などで良く見かけるあの人。

この映画で(若尾さん以外に)「綺麗だな~」と思った女優は、安西郷子。
帰り道、「どこかで観た女優だ…」と思っていたら、つい先日観た『宇宙大戦争』に出演していた美人女優であった。

物語は、お金に不自由していない女子大学生たちが「社会を知るため」とか言ってアルバイト・サロンなるキャバクラの様な場所でバイトしている。
その中に、麗子(若尾文子)も居る。

お客に言い寄られたり、しつこい客から逃げたりしているうちに、何故か金持ちの雨宮(小泉博)の車をタクシーと間違えて乗せてもらう麗子。

「夜のバイトが遅い」と心配する父母の心配をよそに、喜美子(安西郷子)は麗子の兄と二人きりでスキーに行って吹雪で帰れなくなったり、麗子はサロンの客と熱海で(別々の部屋に)宿泊=無断外泊するなど、かなり勝手気ままな生活ぶり。

…という自由とか社会を知ろうとする女子学生たちだが、やはり社会に疎くて稚拙な行動に、親が共感できるはずはない。

そうした波を乗り越えて、分かり合おうとする親子の仲がいじらしい感あり。


デビュー4年目の若尾文子が可愛い。
Jimmy

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