神田川長治

異人たちとの夏の神田川長治のレビュー・感想・評価

異人たちとの夏(1988年製作の映画)
4.0
1988年、浜村淳さんの試写会に当たり、難波の髙島屋のホールで拝見。
途中のたまらない悲しいシーンで泣いて、さーどーなると思いきや、、、
名取裕子さんがいきなり、、、自粛。

あのシーンは大林監督の「ねらわれた学園」の峰岸徹さんが演じた星の魔王子が、薬師丸ひろ子にいきなり、コートを脱いで目ん玉オヤジになってしまうくらいの強烈なシーンに匹敵かも。

かといって、名取さんの役を当時、誰が演じたら良かったのか?

古手川祐子、田中裕子、田中好子、伊藤蘭、竹下景子、樋口加南子、かたせ梨乃、
中野良子、大原麗子、松坂慶子???

名取さんでよかったかも。
この作品のすぐ後、「妖女の時代」でも主演、共演が片岡さんって謎なキャスティングの悪女ものにチャレンジされてましたが、名取さんのわたしは悪女だよ。って雰囲気は辛かったかも。

名取さんは今くらいがちょうどいいかも。

「異人たちとの夏」大好きな作品だけど、名取さんに尽きるんです。

風間さんも「スチュワーデス物語」の村沢教官チックな演技でしたね。

そうそう、名取さんの役柄、片平なぎささんだったら?

ひろし!わたしのピアニスト人生をむちゃくちゃにしてくれたあげく、
このわたしを捨てて、あの出来の悪いノロマな亀を選ぶのね!
あなたはひとでなしよ!一生恨んでやる!

あの進藤真理子役をさらっと演じたなぎささんなら、ハマったかも。


大林監督、名取さん、風間さん、片平さんごめんなさい。
神田川長治

神田川長治