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木を植えた男のKAIのレビュー・感想・評価

木を植えた男(1987年製作の映画)
3.5
おもしろい!
30分ほどなので、息抜きとして観てもいいかも?
鉛筆や、水彩を使っているので、暖かい印象を受ける。
 
5年半かけて2万枚の作画をしたとか。
フランスの作家ジャンジオノのものを
フレデリックバックがアニメに

主人公と、老人の出会いを回想形式で辿る物語。戦争批判、文明批判、社会風刺が含まれる。

❮以下ネタバレ❯



まず、色がすてきだと思った。序盤は赤やオレンジ、青などを使っているので、後半での森の緑が際立って見える。
その森(緑)に人々が来る。多様な衣装と色が入る違和感。不愉快である。とくにピンクの服を着た女性が目に入った。

あんなにがんばって植えた人の木を伐採する場面は誰もが嫌悪感を抱くであろう。村ができるのがムカつくまである。しかしながら、その村には赤ちゃんや、動物など家族が沢山いて憎むこともできない。このもどかしさ。

森が多くの水を呼び、水と森が文明を呼ぶ。全くすばらしいことなのに、なぜこんなにも喜べないのだろう。今に生きる私たちはこうゆうことを見てないから感じない。今住んでいる場所は、自然豊かな森だったのかもしれない。その森を誰かが潰すことで、幸せに生きている自分がいると思うと、大切に生きようとあらためて考えさせられた。
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