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木を植えた男のfieldのレビュー・感想・評価

木を植えた男(1987年製作の映画)
4.0
トンコハウス映画祭にて。本は知っていたが初見でこの映画があったことすら知らなかった。

ドングリを選り分け良いものを水に浸しひたすら植える、動物に食べられたり自然に淘汰され僅かばかりの残ったナラの木、ひたすら繰り返す事で荒地に蘇った壮大な自然、家族を亡くした無口な初老の羊飼いは養蜂に鞍替えし、ただひたすらと植林を続ける。日々の積み重ねにより木々が森になり鳥を呼び水が溢れ人を呼ぶ、元が分からないほどに活気づいた街。大戦を経て、大人になった青年「私」の回想による物語。
途中うねる様な描写のインパクトが凄くて体感としてはとても短かった。淡い色彩と二万枚に及ぶらしい手描きの作画の素晴らしさ。スクリーンで観れたことに、ようやく知れた名作に劇場を出たあととても興奮した。
主人公エルゼアール・ブッフィエのように、この映画も膨大な積み重ねによるもの、素晴らしい。
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