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オーシャンズ11のLCのレビュー・感想・評価

オーシャンズ11(2001年製作の映画)
3.4
なるほど。

本作の元となったオーシャンと11人の仲間から40年、景色は大いに変わった。というのが1番強い感想。

11人の仲間の方では、 WW2 を戦い抜いた戦友が集まってコトを起こすのに対し、本作ではそもそも泥棒だったりする主人公がツテを使って人を集めたりする。そっかあ、世界大戦が遠のいたんだ、40年経って。当たり前なんだけど、ちょっとそこで感慨深くなってしまう。これからも戦争なんてどこにも近付いてくるなよ、という儚い感慨。
また、戦友さんたちは5つのカジノ( Sahara 、Riviera 、Desert Inn 、Sands 、Flamingo )で同時に決行するが、本作では3つ( Bellagio 、The Mirage 、MGM Grand )のカジノのお金が集まっている場所、つまり1か所に向かう。

金額に関しては、ちょっと数字を数えるの苦手なのだけど試しに調べてみた。何年の何ドルなら今の何ドルって調べられるページがある。ありがたい。
戦友さんたちは作中「数百万ドル」って言ってるけど、例えば当時(1960)の100万ドル は、今なら $10467719.33 らしくて、日本円にすると16億円くらいみたい。
そして本作だと1億6000万ドルという額なのだが、これは今だと $283869084.67 らしくて、日本円だとざっくり438億円みたい。
でもツール使ったとはいえ本当に数字に弱いし、時代による価値の違いを考慮するなんてオプション私がミスなくこなせるわけないので信用ならん。ならんが、今も昔も額が大気圏突破しそうなのは何となく想像できた。
438億枚くらいの春売りお姉さんの紙。印刷所と交渉した奴おるかもなこれ。

個人的に印象的だったのは、女性の描写。
「女は男を引き立たせるアイテム」感がどうしても強かった仲間たち、本作では極力そういう描写を排していると感じる。ちゃんと「対等な人」感が比較的強くなってて良い。40年の間に様々な人が闘ってくれたからこそだよな、とまた感慨深くなる。
結末も面白い。仲間たちはお国の為に戦った英雄さんたちでもあるんだけど、お金盗ったら英雄といえども突き落とす。でも本作は盗人たちがお金盗った後… 結構対照的な気がする。

時代が変わっても変わらない名曲、E-O イレブン。聞いた瞬間お前だと気付いたぜ。つかお前… オシャレになったな…!もうセブンイレブンなんて替えて歌えないぜ、歌うけど。
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