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暗黒街の弾痕の一のネタバレレビュー・内容・結末

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
 ドリーを使ってカメラが人物を追いかけていく、あるいは寄ったり引いたりしていく長めのカットが多く、観客の注意を持続させるのに一役買っていたのではないかと思う。
 池への反射、霧、大雨と、水を使った描写が美しかった。
 シナリオの構造が、エディとジョーそれぞれを中心に2重構造になっていると思った。エディを中心に見ると、前科のせいで周囲に信用されなかったところから、自分を助けようとしてくれた神父を信用できず撃ってしまうという二点が、ジョーを中心に見ると、エディを信じてあげられなかったところから、今度はエディを助けるため二人で逃げ出すという二点がプロットポイントになっているといえるのではないか。
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