一郎太さんの映画レビュー・感想・評価

一郎太

一郎太

映画(270)
ドラマ(1)
アニメ(0)

イヴァーン・ヴァシーリエヴィチ、転職する(1973年製作の映画)

5.0

面白かった!
 軽快な音楽とともに早回しでちょこまかと動き回る人間、というのはシンプルながら滑稽で笑えた。タイムマシンを使った時の、キラキラ光る謎の機械と画面の歪みが幻想的で好き。

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
 ドリーを使ってカメラが人物を追いかけていく、あるいは寄ったり引いたりしていく長めのカットが多く、観客の注意を持続させるのに一役買っていたのではないかと思う。
 池への反射、霧、大雨と、
>>続きを読む

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
 スポ根もののような熱さもあり、社会派でもあり、勉強で勝負するという題材から絵面が地味になりそうなところを歌やCG、戦闘で補っていてとても楽しい映画だった。
 差別に対して叫んだ「NO」
>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

-

 話がさっぱりわからず、終始置いていかれっぱなしだった。疲れた。もう少し元気な時に再挑戦したい。
 ゆっくりと動くカメラや逆光など、画はよかった。

ZOO(1985年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
 ほとんどが固定カメラで、いくつかの画角のロングショットと時々挿入される小道具のクローズアップというシンプルなカット割りで組み立てられていたが、シンメトリーの構図が決まっていたので画がも
>>続きを読む

ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!!
 前半は人々の暮らしの断片が羅列されるばかりでつかみどころのない印象だったが、断片の観察でしかないことが物語の構造として後々効いてくるので許せた。時々カラーになるのも途中まで不可解に思
>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 面白かった! 人や物ごしのショットが多く、画面の密度を増しながら圧迫感のようなものを作っていたと感じた。サイコパスという概念が殺人に結びつけられすぎていたり、安直に感じるところもあったが、緊迫感ある>>続きを読む

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 面白かった。手持ちカメラ、ジャンプカット、シーンのぶつ切りなど、撮影や編集の手法がベニーの不安定さ、落ち着かなさとリンクしていたように感じた。
 主役のベニーが表情豊かで、心を許した人の前では笑った
>>続きを読む

妖怪大戦争 ガーディアンズ(2021年製作の映画)

-

 オーバーな演技やベタな展開、全体としてチープに感じられてどうにも受けつけなかった。主人公が覚醒して現れる鎧がダサすぎるのは本当にどうかと思った。「TSUNA」じゃないんだよ。
 妖怪大戦争と大魔神を
>>続きを読む

トラペジウム(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 面白い!!
 東ちゃんの狂気的なまでの執着、アイドルになるためなら周囲を顧みないあり方がグループの絆にヒビを入れていく様は、見ていて胸が痛くなった。何を犠牲にしてでも夢に向かって突き進む、という姿勢
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 面白かった。ラストの順光から逆光に変わり、そのまま街に消えていくカットが美しい。
 周囲が優しくて包摂してくれる世の中、というのは理想的すぎてファンタジーに見えるが(これは同監督の『夜明けのすべて』
>>続きを読む

男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

5.0

 この手の反戦映画にありがちなクサさが、無いわけではないもののかなり抑えられていて見やすかった。大和に乗る人々の群像劇という形式だったため、個人の話になりすぎないのが良かったのだと思う。
 戦艦描写も
>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

5.0

 おばあちゃんはかつて母であり、母はかつて娘であった、という命のサイクルに思いを馳せたくなる映画。
 長回しが多く、カットが少ない。その淡白な撮り方が少女のあどけなさ、飾らなさとシンクロしているように
>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い。孤独な男がカウンセリングを通じて回復していく様子に見えた。自分が愛されていたことを確認したうえで、誰かを愛せるようになったというラストはとても希望のあるものだと思った。

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

-

やっぱ俺ウェス・アンダーソン苦手かも、テンションについていけない感じがある
ストップモーションでちょこまか動く水生生物は可愛くて好き

ダイアモンド・アーム(1969年製作の映画)

5.0

とても面白い。日本で知られてないの勿体ない。海を歩くとこ好き。

CURE キュア(1997年製作の映画)

5.0

引きの長回しが続き、音も環境音ばかりで淡白な演出だからこそ、日常と地続きの異常がより恐ろしく感じた。ラストに含みがあって好き。

初恋(2020年製作の映画)

5.0

面白い! シリアスだがどこか滑稽で決まりきらないところに人生のままならなさを感じてとても好き。引きの画が多いことも滑稽さに一役買っていると感じた。ベッキーの怪演が見どころ。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い。実際のいわゆる「底辺職」はもっときついだろうという気持ちもあるが、ファンタジーであることへの自覚性も感じられる作りだったのでバランスは保たれていたと思う。無口な役所広司がマスコットキャラみたい>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い!!面白いけど、露悪が過ぎたり悟ったようなやつが悟ったようなこというパートがあったり、浅野いにおのこの辺苦手っていう部分も詰まってた……とはいえ世界への抵抗手段としてエキセントリックを演じるおん>>続きを読む

花ひらく 眞知子より(1948年製作の映画)

5.0

高峰秀子さんの物憂げな表情がとても綺麗だった。そこからの変化も含め、演技に魅せられた。カメラワークはドリーの多用が特徴的で、人物ににじり寄るカメラが緊張を感じさせた。

劇場版 再会長江(2024年製作の映画)

5.0

面白い。文明は川沿いに発展してきたわけで、川をさかのぼる旅は生活のルーツをたどる旅のように思えた。偶然の連続で進んでいく、ノンフィクションながらドラマチックな展開は見ごたえがあった。事実は小説より奇な>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

話が面白い。ラスト、何も言えなくなる石神の演技が素晴らしかった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 3時間あっという間だった。登場人物も多く、時系列も入り乱れているが本筋がシンプルで主人公視点がほぼ一貫しているので見やすかった。
 原爆が落ちた日本の惨状を描かないながらも、原爆実験を見たオッペンハ
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

5.0

残酷だけど淡々と、ときに音楽を使ってコミカルにさえ描いてみせるタッチが好きでした

劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト(2003年製作の映画)

5.0

 仮面舞踏会のシーン、止まってしまったメリーゴーランドと回る二人の対比が冴えていた。
 サイガとのスタイリッシュな高速戦闘、オーガとの武骨な殴り合いというタイプの違う戦いを立て続けに見られるのも面白い
>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い!!
 終盤のどんでん返しが効いている。敵役をただの悪人ではない信念ある存在として見せ、冒頭の戦艦沈没シーンの意味を反転させている。ラストの「日本そのものに見える」にもかかっていて構成が美しい。
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

シーン間の省略と飛躍が心地よかった
定点風の、人物の動作が同時進行する長回しが多くて好み

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

パニックになってる時の感じが表現されている。すごい

戦争のない20日間(1976年製作の映画)

5.0

戦争映画、戦争演劇といった、物語化された戦争が劇中劇として出てくるいっぽう、映画内の「本当の戦争」は間抜けで淡々としているのが皮肉に思えて面白かった。
ひたすら演技を見せる長回しが多く、緊張が途切れな
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

自然豊かで爽やかな画面と思春期の生々しい性の話というコントラストが冴えていた。

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

5.0

ドラマチックな時が過ぎて、次はどこに行こうかというテーマは人生の話をしているようで心に響いた。

>|