似太郎

禁じられた遊びの似太郎のレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
3.8
高畑勲の『火垂るの墓』の元ネタで、いま観るとストレートに反戦!反戦!といった雰囲気が濃厚。ルネ・クレマンの社会正義的なアプローチが些か古めかしさを感じる。

たしかにちびっ子同士の友愛描写など、観てて泣けてくるシーンもいくつかあるのだが、この監督特有の情緒過多な雰囲気が若干クサイ感じもある。

戦後フランス映画の代表作。最終的に最も傷つくのは童心であるという隠れたテーマがあり、日本人好みのメッセージ性の高い作品。主題曲があまりに有名。

個人的にはヴィットリオ・デ・シーカの『自転車泥棒』の方が好きだし本作よりも直接心に訴えるものがあった。好みの問題でしょうが❓
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