バナバナ

アラモのバナバナのレビュー・感想・評価

アラモ(2004年製作の映画)
3.8
アラモの砦には、テハノ(スペイン語系テキサス人)とテクシャン(白人移民系テキサス人)が混在しているので、メキシコからの独立といっても、最初は、この浅黒い人はどっち派なの?と、アメリカの歴史を知らないと訳が分からない。

この映画はアラモの砦を守った人の群像劇になっていて、開始30分は主要メンバーの紹介に当てらている。
どうやらアメリカでは有名人らしいこの人物達を、この紹介パートを見ても日本人にはピンと来ない所が大問題。
それぞれの性格・特徴が分かりやすい様に要らない部分をそぎ落として、もっとメリハリつけて見せれなかったものか。

特にヒューストン将軍役のデニス・クエイドが最初から出てくるので、「この人が主人公だよね?」と思ったら、結局最後の方でしか活躍しなかった。
それに「この人、お調子者なんだよね?」と思っていたビリーボブ・ソーントンが、結局、一番良い所を掻っ攫っていた。
日本人がこの作品を見る時、アメリカの歴史を知らないという事と、配役から想像する役割・見せ方がズレていた所が、混乱に拍車をかけていたと思う。

アラモの砦に入ってからは、登場人物の見せ方や人間関係は良かったし、肝心の戦闘の部分も大迫力だったので、もう少し前半を整理してスッキリ見せる事が出来たら評価が上がるのにな、と思いました。
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